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Diary 2001


11/05/2001

先日、HDD換装のため、PCをmaxus.comに持ち込んだ。CPU、メモリのアップグレードやOSのインストールサービスもあり、全国からの郵送受付もやってる。ちょっと型落ちしたPCの再生におすすめ。
今日はMoMA@上野の森美術館。マチスの絵葉書を買う。昨日はM2/SをTVでみた。幸せだ。今はこういうものに触れられる時間は貴重だ。
MoMAでは荷物チェック。テロ対策か。

10/20/2001

伊能忠敬像の除幕式@富岡八幡宮。伊能忠敬は55歳から全国測量を始めたのだ。いつから始めても遅くない。

10/16/2001

最近の子供は「疲れた」を連発していて、なぜかって言うと、いじめに遭わないようにいつも気を張っているからだというのがあったが、大人も似たようなものかもしれない。いつもナメられないように気を張っている。
そんなことをしなくても、他人を正当にリスペクトしていれば、自然に自分もリスペクトされるものです。

10/07/2001

横浜トリエンナーレ。パシフィコ横浜と赤レンガ倉庫が主たる会場。パシフィコの方は、幕張メッセのデータショウのように76ものブースにアーティストが展示をしている。お勧めは秋元きつね、都築響一、蔡國強、塩田千春といったところ。2日有効(連続しない日でもOK)で、行った日は何度でも入場できるので、クイーンズスクエアや臨港パークとともに楽しめる。バッタの設置は天候に左右されるそうなので、事前にTriennaleのサイトをチェックした。

10/02/2001

満月で部屋が明るい。

09/23/2001

ブロードバンドがやってきた。ADSL開通!
ISDNを引かずに待っていて良かった。心配していた回線品質も1Mbpsで問題なし。意味なくニュースチャンネルを見たり、ソフトのアップグレードをしたりする。現在ADSL加入は50万件、CATVは90万件だそうだ。
ニュースでは、相変わらずテロに対するアメリカの動きを追っている。

09/11/2001

フランシス・フクヤマ氏@朝日夕刊。10年前は、「歴史の終わり」というのは間違い、ということを浅田氏が言ってた。あれは簡単にいうと社会主義に対する資本主義の勝利、という話だったらしいが、浅田氏は、資本主義だって地域紛争や環境問題がある、と当時から言っていた。今日のフクヤマは、バイオテクノロジーによる危機を言ってた。
バイオテクノロジーのヒトへの応用が進めば、医療や保険制度も影響を受けるし、それによる長寿高齢化で若年層が不足すれば海外からの労働力に頼らざるを得ない。

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NYでテロか?
昔、貿易センタービルの展望台に上ると、はるか下のほうにヘリが飛んでいた(そのくらい高かった)のを思い出すが、信じられない。

08/30/2001

Morelembaum2/Sakamoto横浜公演。ジョビンをボサノバというジャンルに閉じ込めておくのは間違いという教授によるライブ。残念ながら普段ボサノバを聴かないので違いが分からなかったのだが、演奏は十分楽しめた。気がつけばアコースティック3つにボーカルというシンプルな構成だが、音はとても豊かだった。
暗めの照明(一部自家発?)も手伝って、前半非常に落ち着いた感じだったが、その中にも自由なプレイを感じた。後半は最終日だったこともあってか、客席もノリノリだった。インプロビゼーションで始まったゼロランドマインで、終盤Jaquesのチェロのfffの旋律に皆、涙腺全開。アンコール曲も尽きたのか、もうおしまいと合図する教授。

会場だけ違う時間軸にいたような、至福のとき。暑かった8月のしめくくり。

08/03/2001

今日も岩井克人@朝日。未来世代と現世代との(対立)関係は、意識不明の患者と、それを手術する医者のようなもの。つまり未来世代には、自分達の運命がかかっているにも関わらず決定権がない、とのこと。

07/25/2001

20年前は、内陸でも30度を越えたら大ニュースだったと思うが、今年は全国で最高気温が連日34、35度。昨日は前橋市で40度だった。もう許して下さい。
今日は横浜では隣のビルの爆破解体をしてるような雷音を伴うひどい夕立ちがきて、鉄道各社もストップした。局地的な豪雨(積乱雲の発生)も温暖化やコンクリート化の影響らしい。「エアコン使用 + 地面コンクリート化 → ヒートアイランド → 暑くてますますエアコン使用」という図式が頭をよぎる。温暖化スパイラルだ。エアコンを消したら身体がもたないので、設定温度を上げたり省エネモードにしたりしてみる。

07/07/2001

諏訪内晶子Crystal、無伴奏パルティータ。「数学」「建築」という言葉を連想する。解放弦を響かせるアルペジオがすごい。

07/05/2001

僕も何かしなきゃいかんと思う。別に人と比べてどうこうというわけではないけど、漠然としたあせりを感じています。先日読んだ文章の中に、「自分の哲学や人生観が如実に反映される偉大な労働=育児をしていく自信が自分にはない」というのがあった。僕は自分にあてはめて「育児」を他のことに置き換えて読んだりするわけだ。まあ、人生の大きなイベントにかぎらず、あらゆる局面でその人がとる選択って、その人がそれまでどういう風に物事に取り組んできたかっていうのが表れてしまう。

「…殆どDNAが人を規定してるので、本当は誰も自由になれっこないんですよ。自然に決定されるものからは絶対自由になれない…パラダイムからの自由も実は、ほんのちょっとです。
何処まで飛んでも釈迦の掌にいるようなものですが、でもそれを言ったら終りで、何もできないよね。ジャンプしなくていいかっていうと、した方がいい。パラダイムから自由でいたいって所で皆やってると思う」
-「自由度」より

06/16/2001

先日、久しぶりに坂本龍一のシークレットギグIn The Lobby at G.E.Hを聴き直してみた。初めて聴いたときは、この集中力はtrio1996をとっくに超えたと思った。冒頭の足音やキーか何かの金属音は、まるでリドリースコットの映像(雲か霧)が立ち表れてくるようだ。途中、a tribute to N.J.P.があるような。。。
1919は一番好きなバージョンだ。途中、チェロ→バイオリン→ピアノとソロが順に出てくるのだが、VnからPfにわたすとき、ピアノのミニマルシーケンス音が階段をあがるように徐々に上がっていってVnと一致するところなど面白い。この1919のミニマルシーケンスを弦で弾き続けるのは非常に難しい。とばし弓でテンポをキープできないのだ。LIFEやNHK衛星のモントルージャズフェスでは良く分からなかったSonia Slanyのソロを堪能。パーカッションもすごくいい(シンバルが鳴るのは珍しい!)。
このアルバムのバイオリンの音は痛いくらい乾いている。反面、クリスティーナ&ローラのAmorossoの弦の音は柔らかい。楽器の違いなのか、ミキシングの違いなのか。音色的にアルバム1996とBTTBのような違いがあると思う。

ところで想像だが、最近の教授の曲は、バイオリンで旋律を弾く事を前提に作られたのではないか思われるものがある。たとえばaqua(地雷ゼロもそうだ)。旋律が、オクターブ下のソより低い音にいかないようにしている気がするのだ(バイオリンで出せる一番低い音は、下のソ)。もともと篠崎氏やクリスティーナ&ローラを念頭においていたのかもしれない。

06/09/2001

寿司@築地。ハトは平和の象徴。

06/04/2001

毎週月曜日は、佐藤浩市と中井貴一が出演するNHKのドラマにはまっていた。今日は最終回だった。
昔、のっぺらぼうの顔に「romantic face of とも絶ち」と描いた人がいた。あれはインパクトがあった。

06/02/2001

月曜日に、爪の下にふすまのすいばりが刺さったよ。木片がなかなか抜けなくて、「何でこんな目にあわなならんね」と何弁だかわからないことをつぶやきながら、爪切りで挟んで抜きました。プチ「ハンニバル」だ。ショックで翌日午前中休みました。
応急処置は、まず消毒したら、乾燥。血を出しっぱなしにして、そのまま固めてしまえば雑菌も入りにくくなるそうです。バンドエイドも、密閉して蒸らすような貼りかたはしないほうが良いそうです。風呂に入るとき以外は。一週間経ちましたが、化膿もせず、医者にも行きませんでしたがどうやら落ち着きそうです。

05/18/2001

「論争・中流崩壊」(中公新書)を読む。
内容は、この論争の発端となったベストセラー「不平等社会日本」を検証するという感じだ。金子勝氏の現状分析が一番当たっているのではないかと思った。氏は、現在日本には「所得、世代、教育」という3つの格差があるとした上で、
①資格・技能を個人に帰属させる制度をつくる、
②保険証を1人1枚にし、年金を1本化し税方式にする、
という制度改革を提案している。

金銭的な報酬以外に、日本では関係を持つ事による喜びが重要なのだという指摘も本書にあった(ボランティア等)。自分も、ホームページを持つことで付き合いも広がった。作りたいように作れるから気分転換にもなる。これは精神衛生上も、大きな効用がある。

05/13/2001

数日前に朝日に載っていた、沢木耕太郎による映画「ショコラ」の文章は良かった。ジュリエット・ビノシュが醸し出す「移動の気配」が成功していると書かれていた。今度みに行こうと思う。

04/28/2001

地雷ゼロキャンペーンのグッズが届く。収益はイギリスのNGOを通して地雷除去のために全額寄付されるという。坂本龍一によれば、このNGOの金の流れは明確でわかりやすいとのこと。感じる気持ちはあるが政治力のない自分に出来る事は、HPにバナーを貼ってCDを買うことだ。公式ページによると、発売後3日間で既に20万枚の売り上げがあったそうだ。こういう出来事には、ネットの「夢」を感じる。
2、3日前のTV番組で、キャラクターマスコットをふざけて蹴飛ばしていたが、続く曲のプロモビデオを何度も見返して泣いた。このたった数分の放送は、教授のキャラクターを良くあらわしていると思った。
閣僚入りした竹中平蔵氏との対談が追加された文庫版「あの金で何が買えたか」(村上龍 角川文庫)で、世界のすべての地雷除去に必要な金額は4兆円弱だということを偶然知った。仮にCDの単価\1,400とすれば、28億枚分になる。ただし、作業が進めば効率化によってもっと安く上がるそうだ。
この曲は、歌詞の意味とメロディーがまるで童謡のようにわかりやすくシンクロしている。たとえば、There's fire in the ground...(熱くて息が出来ないよ...)やWho painted the green grass red...(緑の草原を赤に塗ったのは誰...)のところ等。
YMO ageとしては、ボコーダや幸宏ドラムや細野bassが堪能できるM6は涙モノ。

04/07/2001

自動車の排ガスは、非常に大ざっぱにいうと、
・ガソリン車-NOx排出
・ディーゼル車-SPM排出
という違いがあり、日本では、石原都知事がかつてペットボトルで振っていた黒い粉SPMが地域環境に良くないことが知られている。
しかし同じ排気量ならディーゼル車のほうがCO2排出量は少ないため、温暖化対策=地球規模の対策には小型ディーゼル車のほうが良いらしいのだ。
実際ヨーロッパではディーゼルの小型乗用車が多く、日本の自動車メーカもそれにあわせたマーケティングを行っている。そうした現状を反映してか、日本はNOx規制が厳しく、ヨーロッパはSPM規制が厳しいという特徴がある。

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また、次世代エコカーとして燃料電池車が注目をあびている。燃料電池自動車の燃料は水素だが,水素をためておくのが難しいため,車にメタノールやガソリンをつんで,それらから水素を取り出しながら走る(改質型)方法での開発が有力だそうだ。 メタノールから取り出すのが良いのか,ガソリンからが良いのか,これは一長一短ある。
前者は化石燃料を使わないため大気を汚さないが、スタンドがない。その点後者のほうが現行のガソリンスタンドを使えるので普及させやすいらしい。しかし相変わらず化石燃料を使うので、環境対策としての効果は落ちる。

04/01/2001

昨日とは打って変わって良い天気。ただ気温はまだ低い。ロシア・アバンギャルド展の最終日@東京都庭園美術館。この美術館の建物はアールデコだと知る。昼頃入ったが、そんなに混んでいなかった。昨年のフェルメールとは大違いだ。
タイポグラフィーが面白い。flashの参考になりそう。B-2ユニット、テクノデリックのジャケットを思い出す。画集を買う。
庭園の桜がきれいだった。

03/31/2001

なんか冷えると思ったら、今東京で雪が降ってるではないか。ちょっとびっくり。

02/11/2001

今日は暖かった。昨日に引き続き、NHKスペシャル「エネルギー革命」を見る。昨日は風力発電、今日はメタノール車について。
東京の主要道路は本当に空気が悪い。空調で外気を入れていたら車内が臭くなってくる。それに路上駐車が多すぎ。休日は電車移動の方が良い。代替エネルギー技術を待つまでもなく、渋滞を減らせば温暖化対策にはかなり寄与すると思う。知人が言っていたのだが、「渋滞何km」って、その何kmの巨大な駐車場で全車がエンジン吹かしてるのと同じ事だ。
ちなみに鉄道の利用客は徐々に減ってきている。若年人口が減っているため、利用する通学者が10年前と比べだいぶ落ちているのだ。都市の様相も変わりつつある。

02/10/2001

CATVでジェイン・エアを見る。シャルロット・ゲンズブール。

02/02/2001

今日も岩井克人氏の文章が朝日に載っていた。あるイギリスの文学作品をとりあげていた。作品内容は、非常におおざっぱにいうと次のとおり。
一人の女性が、条件の良い男性からプロポーズを受けた。結婚という自由競争市場で勝ちそうなわけだが、その男性が、要するに傲慢な態度だったため断った。つまり、適齢期の独身女性の「論理」は、売れなければならない。しかし同時に「倫理」があり、売れれば良いというものではない。男性は断られたのをきっかけに、それに気づいた、というもの。そして再度プロポーズしハッピーエンドとなった。ちょうどこれが、近代市民社会の夜明け(女性も選ぶ自由を手にいれつつあった)のイギリスと重なっていたそうだ。
岩井氏は、これを「資本主義にも倫理があり、売れれば良いというものではない。」と解釈し、そこに新しさを発見していた。

ただ、普通の人間がこれを実践するときは、また多くの課題があると思う。

01/27/2001

今日は一日関東地方でも大雪。横浜は夕方5時で積雪16cm。寒い。
今日が土曜日で良かった。

01/07/2001

「他人に評価してほしいというときの他人というのが、今と昔と変わってきているのではないか、ということです。…昔は、たまたま電車で乗り合わせたような、見ず知らずの人が他人でしたよね。今はどうもそれとは違っていて、『人に迷惑をかけない』というのは、携帯電話に登録している友達に迷惑をかけないというような意味なのです。
評価という話で言うと、社会全体から高い評価を得たいという気持ちは弱まっていて、逆に小人数のユニットの中で評価されたいという気持ちが強まっている。…社会が成熟した一種の証だという事ですね。」
-「JMM VOL.2 雇用問題を考える」より