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Diary 2002

12/22/2002

先週quicktime proをレジストした。デジカメで撮った動画をアップするための編集用。エンコードする手間、画質、ファイルサイズ、多くの環境で再生するPCのことを考えると、クイックタイム用movファイルが良いと分かったので。
3,780円でこれだけのことができるなら、まあまあ良い。アップルのインターフェイスは直感的で使いやすい。
しかし現在の動画ファイルはフォーマットが多すぎて、アップする側も一苦労する。

12/09/2002

関東で初雪。東京で師走の積雪は11年ぶりらしい。

12/02/2002

日本庭園は前後が分からない。中心がないというか。どこから見ても違った景色がきれいに見えるように造られてる。どの方角を写真に撮っても失敗しない。それに比べて英国庭園は、中心-端とか、前-後が分かりやすい、計画的で、植民地的。

11/09/2002

アーティストにとって鳥は「自由」で「解き放たれている」象徴らしい。カザルス「鳥の歌」ジョン・ケージ「小鳥たちのために」。ジョビンも死んだら鳥になるといっていたそうだ。

11/02/2002

車やモノ選びは、つまるところ機能よりステイタスや自尊心の消費、ということ。わかりきってることだけど、変えられないんだね。会社でも、何がやりたいかより、名前が大事なんだよね。もう「断固、法務部希望」「半導体部門以外はカス」という人いるもんね。それで希望どおりにならないと腐ったり自殺する人いるからさ。終わってるよね。ただし、それがバネになって、何かを達成するエネルギーになりうるのも事実ですね。プロジェクトX的に。
そういう意識は、ないよりはあった方がいいのかもしれないけど、邪魔なときもありますね。人と組んでやるときとか。
誰しも安吾的な「勝ちたい」という気持ちは持ってると思う。難しい。。。

10/26/2002

結婚式。「青い焔」のスピーチが良かった。それは赤い焔よりも温度が高く、新郎が普段は冷静沈着で飄々としてる面もあるが、ときにある種の情熱を持って仕事に取り組むという話だった。
燃えるアイスクリームの演出は忘れがたい。
にわか写真係になったが、デジカメの予備バッテリーまで尽きてしまい、残念。露出もやや不足気味で、シャッタースピードが長くなってしまうせいか、ブレがち。こういうことがあると、最新モデルが欲しくなる。
東京国際映画祭の記者会見で来日してたトム・クルーズとトイレで鉢合わせした人あり。

10/22/2002

坂本龍一cm/tv買う。cmの映像まで目に浮かんでくる。
音色で年代がわかる。Dear Lizの弦はプロフェット5だろうか。戦メリの「発芽」がプロフェット5だったというから、あり得る...。NHKニュースワイドでいきなりモノラルになるのが泣ける。
当時のコピーも思い出す。武田薬品「ウォーターと、タブレット」アウディ「大人が変わらなければ、時代なんて変わらない。」
「アルバムにいれられなかった曲はCMで使うことがある」と本人も言っているとおり、アルバムからもれたと思われる曲もある。たとえば日立マクセルは音楽図鑑の「羽の林で」、VIVREはHeart Beatの「Lulu」の原型のようだ。製作年次も一致する。
西武スペシャル「ゴーマンミチコ」とB-3は曲順が入れ替わってるような気がする。。。

10/13/2002

セバスチャン・サルガド写真展「EXODUS」を見にいく。混みそうだったので、朝一でBunkamuraへ。20世紀の記録。
「『救い』というのは、記録(記憶?)することですね」と、fで柄谷行人が言っていたのを思い出した。出口でUNHCRに100円だけ募金をした。

08/01/2002

中野へ。「アレクセイと泉」みる。重苦しいドキュメンタリーだと思っていたが、実はほのぼのとした笑いのある映画だった。「脱原発」のようなメッセージも現れず、地に足のついた生活者が淡々と描かれる。
貴重な映画なのでみたいと思っていたが、これから全国20ヵ所で上映されるとのこと。12月には、また東京にもどってくる。

06/02/2002

「経済学者の多くは、何によって労働のインセンティブを与えるかというと、『お金』と答える。しかし、人間てそんなに単純な生き物でしょうか。お金が欲しいから研究に励んで発見、発明に辿り着いたなんて話は聞いたことがありません。」
「結局はそれが好きなんですよね。コンピュータ業界にしても、お金とかじゃなくやってきた人が基盤を築いてきたわけで…」
-佐和隆光+村上龍「InterCommunication no.41」より

05/17/2002

「先日、大学の生命科学専攻部門の評価に行ってきたのですが、大学の研究はまだ研究として「面白い」という意識が基本にある。あたりまえのことですが、ちょっとホッとしました。
別に仙人みたいに生きましょうということではなくて、役に立つことをやって、しかも研究者にとって面白ければ一番いいわけですよね。そこの順番が逆になってき始めていると感じるんです。政治の人はこちらのモチベーションとかそういうことはわからないで、最後の成果だけを求める。
本当はこのプロセスの中で思いがけないことがでてきたりして、学問としても豊かになっていくわけだけど、そこは政治家には見えなくて、これのためにお金を出したんだから結果を出せというのだけで評価されてしまいます。」
-中村桂子「JMM166 生命科学、バイオビジネス」

04/20/2002

『仕事の中の曖昧な不安』(玄田有史)買う。99年のJMM vol.2「雇用問題を考える」で垣間見えた玄田氏のリポートの集大成という感じ。
「フリーターは必ずしも自発的失業者ではない」
「社員の45歳以上比率が1%増えると、新卒求人予定数は3%減少する」
「パラサイト・シングルは高失業率の原因ではなく、結果である」等。
労働経済学の話だが、データの分析に終わらず、どうすればよいのかを前向きに検討する。単に理知的なだけでなく、ハートがある文章というか(言葉でいうと陳腐だが)。
松下政経塾頭は、かつて塾生を面接する際、「愛嬌があるか」「運が強そうか」の2点を重視したそうだ。自分の周りで仕事を進めるときも、組織の別や年数はほとんど考慮せず、属人的にすすめていることに気づく。つまり「あの人の頼みならやってやろう」というわけだ。それが巡り巡って「あの人に頼もう。」というときにやりやすくなる。
昔は、そんなことでは仕事の割り振りが偏ると思っていたが、自分が頼む側にまわった時に、多くの「貸し」をつくっていると得をする。各論的には、そういうやり方もありなのかもしれない。

04/13/2002

サイード『戦争とプロパガンダ』買う。コロンビア大教授(比較文化論)でありピアノも弾くサイード。
パレスチナ人であり、現在はNYに住むキリスト教徒である。彼はアラブでもあり、NY市民でもある。同時に、アラブ代表でもなく、アメリカ代表でもない。

02/19/2002

「比較的自由なメディアが存在した独立民主国家で、本格的な飢饉が発生した国はひとつもない」
-「貧困の克服」より

02/17/2002

先日オーストラリア人を連れて施設見学に行く機会があった。台湾生まれのシドニー育ち。20歳の学生。20歳にして中国語と英語、日本語もかなり話せる。これはアドバンテージ。その学生から見た日本は、やはり物価が高いらしい。ファストフードのハンバーガーは、海外に比べジューシーで小さいそうだ。飲み物がなくてもいけるらしい。
オーストラリアにいったことはないが、名物ベジマイトを食べたことがある、といったら、「ハハハ、オイシクナイ ト イッテモイイノデスヨ。ワタシモ キライデス。」とのこと。
ところで、この学生が50,000を「ゴジュウセン」と間違えたときにふと思った。数値表記の3桁ごとのカンマ。これは3桁ごとにthousand、milion、billion、trillionという単語をもつ英語向きの表記だ。
日本語では4桁ごとに万、億、兆という単語があるので混乱する。
蛇足だが、71が60+11だったり、99が4X20+19だったりするフランス人が英語で思考するときはどうなるんだろう。。。

02/15/2002

廃車1台のカーエアコンのフロンを大気中に放出すると、約20,921km(地球を半周)走行分のCO2排出と同じ温室効果がある。

普通車・小型車1台からのCFC回収可能量0.375kgとして計算(※1)
特定フロンCFC-12の温暖化係数10,600 → CO2なら3,975kg相当。
1km走行あたり0.19kgのCO2を排出する(※2)ので,3,975÷0.19=20,921。
代替フロンHFC-134aなら温暖化係数1,300なので,同様に2,565km走行分
※1 2000年9月1日「平成11年度CFC回収等に関する調査結果について」環境庁・通産省同時発表
※2 2001年度環境省こども葉っぱ判定士事業パンフレットより(1990年ガソリン車の実績)

02/14/2002

アマルティア・センの「貧困の克服」(集英社新書)買う。こちらは講演集で読みやすそう。数理経済学を駆使した「集合的選択と社会的公正」は一昨年から結局読まずに積みっぱなし。資源の適正配分とは、自身のインドでの考察から生まれたものだろうか。98年度ノーベル経済学賞を受賞している。

01/12/2002

この1週間は普通のペースで食事ができず、昼も蕎麦やサンドイッチばかり食べていた。1回分が少ししか食べられないので一日4食になってしまった。
今回抜いた親知らずは、毎年2回くらい歯の掃除&虫歯チェックをしてもらっている近くの歯医者から1年前に言われて見つかったものだ。結構進んだ虫歯になっていたというのに、「抜いてください」と言ってもその医者は衛生士に歯垢落としをさせるばかりでなかなか抜いてくれず、「痛んできたら抜きましょう」というのだった。それで今回、大きな病院へ自分で行ったのだ。痛んできてからじゃ抜歯が大変になるところだった。
おまけに、今回抜歯した病院で12月に診察したとき、虫歯が2本も見つかった。その前月に歯の掃除をしたばかりだったのだが。。。

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暮れに録画しておいた「海の上のピアニスト」見る。

01/07/2002

ラッシュアワーにもまれて口腔外科へ。痛みを伴うおクチの構造改革=親知らず抜歯。「ちょっと斜めで隣の歯に当たっていたから、てこずりました。」と言いつつ、すごいよS先生!歯茎切開、抜歯、縫合まで、ものの15分程度で終了。同時に3つの診察台で、その間もう一人抜歯したみたい(その人は親知らずではなさそうだったが)。もう一人は口の中の写真をとられてました。もちろん、助手だか衛生士と婦長との見事な連携プレー。ブラックジャックのようだ。
要するに何が嫌かって言うと、痛みはないのだけど、頭を抱えられてなんかゴリゴリやられている恐怖と、今日この診療までの憂鬱な日々です。終わっちゃえばたいしたことないんだけど。
麻酔が切れてきたら、やはり痛んできました。痛みは避けられないか。あと、血がなかなか止まらなかった。やはり口の中は潤ってるので、普通の外傷みたいにすぐに血が固まるってわけに行かないのか。

01/05/2002

一昨日のデパートで買ったのは絵本「世界がもし100人の村だったら」。こういう比喩はわかりやすくて重要。amazon.comでは、非戦を買った人が一緒に買っていく本とか。著者ラミスは今日の朝日に載っていた。
そういえば今年の年賀状に、「100人の村」の内容をそのまま書いてた人がいました。

01/03/2002

デパートの本屋に山積みになっていた非戦を手にとると第3刷になっていてびっくり。実は発売した12月の時点で4刷8万部が確定していたという情報も?皆事前にネットで注文していたのか??
もう一つびっくりしたこと。帰ったら父親が「おい、これ買ったぞ。」と手にもっていた本、非戦でした。

01/01/2002

「非戦」読み終える。とにかく「知る」ということの重要さを感じる。この本は、いわゆるグローバル化についての本としても読める。
年末年始はTVもグローバル化の行方についての番組が多い。9.11を「文明の衝突」というのが適切かどうかはわからないが、テロのことで南北問題は感じざるを得ない。これからは南側の国や中国の工業化に伴って、ますます限られたパイの奪い合いが進んでしまう。自分としては、できることを一つずつやっていくしかない。資源・エネルギー対策といって、別に何かを我慢するわけではない。無駄をやめるのだ。実際、やり方を変えても困らないコトや、なくても困らないモノは結構ある。
これからは交通手段や商品の選択、モノの使い方...生活中の行動ひとつひとつが、その人自身のメッセージとなるだろう。「標準」はないのだ。自分で考えるしかない。