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Diary 2003

12/20/2003

来年の戒め。「口は災いのもと」

11/22/2003

トルコにあるイギリス金融グループと総領事館が爆破された。やはり報復の連鎖になってしまうのか。
アメリカの場合は、兵士も人殺しが好きなわけではなくて、たとえば家でごろごろしてるなら軍隊に入りなさいと母親からいわれたとか、貧乏で行かざるを得なかったとか、軍隊で出世したいとか、いろいろな理由があって、一人一人の問題としては、必ずしも「国際社会の正義」とかそういうことではない。ということをオノヨーコが言っていた。

11/16/2003

平面的な世界観。歴史に関心がなくなっている。歴史を知らないので、ぜんぜん新しくないことを「新しい」と無邪気に喜ぶ。歴史の代わりに「記憶」という言葉が使われ始めている...といった記事を先日みつけた。

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岩井克人「会社はこれからどうなるのか」読む。江戸時代の商家、戦前の財閥グループ、戦後の会社グループは「家」や「会社」が主体性をもっているかのように存在していた点で共通している。すなわち、法人実在説的だった。
戦後に財閥解体したが、日本の「家」文化が会社組織に与える影響を排除できず、結果として日本の独特の会社形態ができあがった。

11/15/2003

ガウディ展@東京都現代美術館。「こうねじって、こことつなげる」といったイメージを、わかりやすいCGで確認できる。
植物の葉っぱのつき方が数列で説明できることを連想させる。無秩序だったり、たんに装飾デザインだと思っていたものに、規則性があったり強度が高いという理由があったりして、建築家の偉大さをあらためて知る。建築家は、デザイナーであり、エンジニアだ。

10/19/2003

先日の旧古河庭園では、初めて本格的にfinepix s602で撮ってみた。アップできる写真のストックが増えてきたので、しばらくトップにphoto diaryを入れることにした。
今日は二子玉。新しくなった高島屋南館へ。伊東屋で来年の卓上カレンダー買う。南館も高いものばかりで、行っても買うところは伊東屋、有隣堂くらい。
途中で新型プリウス発見。もう走っていたのか。「ウイーン」という音が静かにしてた。

10/12/2003

旧古河庭園。夜バラきれい。野外コンサートを聴きながらワイン飲んだ。

10/05/2003

もう10月だ。早いな。いつもこんな調子だ。
今日本屋でみた「理系白書」は5刷。先日科学未来館にいったときの説明員は、理科の教員採用試験に落ちた人だった。理科の楽しさを教えたい、と言っていた。イラク戦争につぎ込んだお金で、火星に行けた、とも言っていた。

09/06/2003

NHK教育「バカの壁」みる。都市化して、「死」が実生活からどんどん遠ざけられ、軽くなっているのではという話。その表れが、「本日の交通事故 死者1人」という看板。解剖学の授業でも、いちいち時間かけて解剖しないで、ビデオにとってそれを見せればいいじゃないかという意見があるそうだ。それでは分からないだろう、という話。
養老氏は「健全な常識は体を使えば身につく」と言っていた。
「バカの壁」はどこの本屋でも入り口に山積み。

08/24/2003

ほくでん泊原発→海鳴りカレー→五色温泉→ニセコ有島記念館。「カインの末裔」買う。→大滝村フォーレスト276→支笏湖。支笏湖散歩。翌日東京へ。

08/23/2003

定山渓→小樽へバス。雨。17度。運河散歩。12年ぶりに会う大学同期生の車で積丹半島めぐり。余市宇宙記念館→神威岬→神恵内村。寿司うまし。同期のダイビング仲間と飲み。北海道にダイビングスポットがあるとは知らなかった。神恵内村民宿泊生

08/22/2003

定山渓へ。川沿い散歩。ダムまで歩く。定山渓温泉泊。

08/21/2003

遅めの夏休みで北海道へ。ばたばたしててAirDoチケットとれずANA。着いて札幌で北大散歩。1時30分に7年ぶりの友人と待ち合わせ。ビール園、羊が丘公園、ススキノ。
昔から感じていたが、地方出身の人間の方がマナーがある気がする。仕事じゃないのに1分でも遅れそうなときは電話するし、久しぶりに会うときは、律儀に土産など持ってくる。
生活のスピードがゆったりしてる事や、良い意味での共同体が残っているからかも知れない。あくまでも僕の周りを見た時の感じ。
札幌は28度だった。

07/06/2003

養老孟司「バカの壁」。
文武両道:文=インプット、武=アウトプット。現代はバランスが悪い。
抑制=前頭葉の機能。ここ20年くらいで、子供の抑制力が低下していることが調査で分かっている。

07/05/2003

その「無知」「視野狭窄」「機動力ゼロ」の(笑)理系キャラクターがどのように形成されるのかに少し興味を持って、毎日新聞科学環境部が取材した講談社「理系白書」買う。
率直に言って、彼らが「便利屋」として使われているな、と感じたこともあり、時として彼らのサボタージュは「便利屋の逆襲」なのかな、とも思っていた。
本書アンケートによると、総じて文系は「何になりたいか」、理系は「何ができるか」にそれぞれウェイトがおかれるらしい。モチベーションが違って、ポストよりも仕事内容が大事なのだ。そこが他の人間からは、「融通が利かない」「視野が狭い」といわれがちな理由かもしれない。
(しかしこの分類だと、自分は理系に近い...)

06/15/2003

この4年間で理科系のすごさを知った。「無知」「視野狭窄」「機動力ゼロ」だった。たまたま自分の周りにいたのがヘンだったのかもしれないが、それでもそうそうたる大学のマスターなんぞをご卒業されてあの程度か。
実は僕が気が付かない良さがあったのか。仕事が役不足なのか。配置がまずいのか。だったら、なぜそこから逃げようとしないのか。

昔、上野千鶴子が言っていた。「一流の学歴の人間全員が一流のポストに就けるわけではないので、そこでこぼれたエリートの危険なエネルギーを吸収する装置が社会には必要だ」

06/13/2003

蛍をみた。多分生まれて初めて。発光ダイオードが飛んでるみたいだった。
うまく書けないが、もちろん幻想的だった。
今日見たのは多分ゲンジボタル。ヘイケボタルより明るいそうだ。
2~3年前、季節の楽しみに目覚めた。デジカメを買ったという理由もある。買ったら撮りに行きたくなったのだ。花とか。今月は、あやめ、紫陽花か。そういったところは年寄りの行くものだというイメージがあったが、結構若いカップルも多い。
季節の楽しみは期間限定で、しかもちょうど週末に天気がよくないと楽しめないので、なんか貴重だと思うようになった。都心の商業施設は、そういうことにかかわらず年中楽しめるから。

05/31/2003

The Landsong聴く。笙の無限旋律?

05/10/2003

音と香りは記憶を呼び起こす。

03/25/2003

攻撃の報道はミサイルや戦車の映像ばかりで、良く分からない。
ブルドーザーで人を轢き殺すって、どんな事が起きてるのだろうか。

03/08/2003

「輪廻というコンセプトで僕よりも理解度が高い作曲家は、世界にはきっといるでしょう。だけど、その人が(音楽の)表現の技術が高いとは限らないから難しい」
-「自由度」より

03/06/2003

成果主義を導入するまえに、仕事の分担、それぞれの分量を明確にし、裁量範囲を広め、能力開発の機会を与えると、それだけで労働意欲が高まるらしい。

02/17/2003

また玄田有史@文芸春秋。仕事を通じて得るものが少ない末端の労働(外部労働)が若年の士気を下げ、転職の原因となっているのでは、という指摘。はじめのうちは「任されている」と思っていたものの、「実は都合よく使われているだけではないか」→「なぜ自分だけが?」となってしまうらしい。
コスト削減目的のアウトソーシングやIT化で、ますます内部労働と外部労働の二重構造は強固になり、後者の若年は転職に走る。ここでも「希望」はweak tie=たまにしか会わないが重要なことを相談できるネットワークを持つことが必要とのこと。

02/11/2003

tvで映画「ショコラ」みる。ジュリエット・ビノシュの"移動の気配"の確認をする。以前、沢木耕太郎のエッセイをよんで以来、気になっていたのだ。監督ラッセル・ハルストレムの作品は、本作同様に「定住と移動」がテーマのものが多いそうだ。この監督の作品は、悪役が出てこないのがいい、といってた人もいた。

01/26/2003

先日のJMMのリベラルアーツについて書かれたエッセイにでてきたアラン・ブルーム「アメリカンマインドの終焉」を押入れから引っ張り出してみた。15年前のベストセラーだったが、その評価は当時も今も良くわからない。その本について語る人はいつも、「もしブルーム氏の主張が正しいとすれば…」という言い方だった。
 しかしあれを読んで、学生が専門に走りたがること、個々の分野の技術は肥大化しているが、それらを統合することができなくなっているのは、リベラルアーツ教育をしているアメリカでも(ですら)同じだということは、なんとなくわかった。
 もっと遡って1930年ごろのスペインでは、オルテガが「大衆の反逆」のなかで、そういう課題をすでに扱っていたと思う。

 「アメリカン…」から15年経ち、金融テクノロジーやゲノムビジネス、動物やヒトのクローンが日々のニュースになっている。
フランス人監督が80年代の東京を見事に切り取った坂本龍一のドキュメンタリー「Tokyo Melody」を思い出す。社会全体の文化的な成熟度と関係なく、技術は個々に発達していくようだ。

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NHKスペシャル「巨大年金マネー」見る。あんなリスキーなもので年金運用して大丈夫なんだろうか。あんなもので運用に失敗して老後の生活を棒にふるうくらいなら、今のうちに税率を上げてまかなえる方法を考えるべきではないか。そういうことを政治家が正しくアナウンスすれば、必ずしも選挙で不利になることはないと思うが。。。

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途上国では裕福層が太っていて貧困層がやせているが、アメリカでは逆らしい。

01/01/2003

「きちんとリベラル・アーツの教育を受けた人材が多数存在する組織というのは、結局のところ、自信を持って強く生きていける組織なのだと思う。簡単に言えば専門知識しか持たない『専門バカ』ばかりの組織と一般教養を豊穣に育くまれた人材を抱える組織とではどちらが強いかということである」
-JMM vol.198「巻き寿司、あるいは哲学の不在」