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Diary 2016

12/05/2016 徹底したリベラリズム

「内戦から逃れてきた人を追い返すことはできない。」
「メルケルは現実的な政治家だが、人間の尊厳に関わることには原理原則を貫く。カリスマ的な牧師だった父親の影響を受けている」...

朝日新聞12/5 「メルケル首相 貫くリベラル 支えるもの」

厳密には違うかもしれないが、SEALDsの奥田愛基に似ていると思った。



11/24/2016 初雪

横浜で54年ぶりの11月降雪。少し雪かき。




11/09/2016 ナムジュン・パイク、没後10年、2020年笑っているのは誰(後期)

行く。パイク氏のビデオアートに初めて触れたのは。80年代、たぶんall star videoだったと思う。サイケ(死後?)な映像がカッコ良かった。その流れで、Radical TVのビデオや立花ハジメ氏のアートワークにも興味を持った。渋谷(イシバシ楽器だったか)にfairlight CVIが展示してあると知って、見に行ったような記憶もある。

そういえばパイクの"replica"は、坂本龍一のアルバム「音楽図鑑」の中の同名の曲に映像をつけたものだが、「あれは雨だれで、坂本龍一は雨だれに喜んでいる」と言ったらしい。雨のような映像の中でくるくる回っている教授を見てなるほど納得。

30年前の、そんなパイク体験を思い出しつつ、この展示では、パイクの思想を知ることができた。個人的には、1993年の筑紫哲也のインタビューが良かった。「メディアアートのような分野では、アーティストは、社会のアウトサイダーではなくなった。それは、アーティストにとっては良くないことだが、例えばバウハウスとはそういうものだった」というようなくだりが印象に残った。

図録は購入して良かった。様々な点で時代を予感というか先取りというか。磯崎新氏との対談で、「情報通信量と交通量は反比例する」と言っている。



磯崎新「挽歌集」の中の ナム・ジュン・パイク 生来の"壊す人"
radio sakamoto 2006/03/05 ナムジュンパイク追悼特集

を読みかえし、聴きかえす。






10/27/2016 社会の再設計

「医療費を削減すれば介護費が増え、介護費を削減すれば離職が増え、年金を削減すれば生活保護が増えるといった連関は論じられない。結果として...個別の制度をどう延命するかという目先の議論が多くなる。...それは、格差の再生産や世襲化、介護離職や税収低下を招いている。」

世襲化と格差 社会のビジョンはあるか






10/11/2016 大きな決断

「多様な人に会って多様な経験をすることは大事なことだろうと思います。ただ、大きい決断というのはそういうものからは出てこない。「いま動かないといけない」というような直感は、勉強したのではなくて、どこかに持っていた。自分でも、それをどうやって、もらったのかはわかりません。」

(人生の贈りもの)わたしの半生 緒方貞子



10/09/2016 PLANKTON Ryuichi Sakamoto

Music for an Installation by Christian Sardet and Shiro Takatani届く。
以前、nordの限定発売で買えずに後悔したことがあった。今回は即ポチった(といっても気づいたのは再入荷の時だったが)

nordに収録されていた曲は、その後のピアノツアーで聴くことができたが、右手の単純な繰り返しに左手で変化をつけていくという、教授らしい曲だった。
tumblr



08/24/2016 世の中の流れの水面下にあるもの

"サイレントマジョリティーと言われる、声高に物を言わないけどもきちんとした考えを持ってる人、日本にはまだまだいると思うんです。結局はそういう力が世の中を動かしているんです。いちいち振り回されたくない、日々の暮らしをある程度丁寧に生きようと思う方たち。私は、そういう方に向けて歌っていきたいと思っているんです。"

大貫妙子インタビュー ソロデビュー40周年、野生動物の観察で多くを学んだ




08/06/2016 What role do you think art and music can — or should — play?

It awakens me to break the stereotypical prejudice paradigm and boundaries. It teaches me to see things upside down.

Ryuichi Sakamoto Debuts “Raindrops” From His Score For Nagasaki: Memories Of My Son



07/22/2016 ナムジュン・パイク、没後10年、2020年笑っているのは誰

ワタリウムに行く。


1986年にTV朝日で放映された「バイ・バイ・キップリング」をみることができた。これはリアルタイムでみることができ、録画もしていた。
特にデビッド・ボウイとの衛星中継での会話、続くokinawaコーラスとの「ちんさぐの花」を何度もみていた。ここでコラージュされている教授の動画が、後にNEO GEO in NYの千のナイフのシーンだったと気づいたときには興奮した。浅田彰も若い!


1984年の「グッド・モーニング、ミスター・オーウェル」も部分的に見ることができた。こちらはリアルタイムで見たが録画をしていなく、坂本龍一とsaxの清水靖晃(たぶん)がa tibute to N.J.P.を弾く映像を30年以上ぶりにみて感動。カメラの入ったボールを坂本とN.J.P.が投げ合うところを見たかったが見当たらず。

「人はいったん録画されたら、死ぬことを許されない」みたいなパイクのコメントが、現在のネット社会を予言していたようで印象的。

前半・後半に分かれており、後半は10月から始まる。こちらも行ってみたい。watarium




07/08/2016 「生きている人間の表現は何かしら政治性を帯びるし、

ましてメディアに乗ればその作用はさらに強まる」

フジロックに「SEALDs」奥田さん出演 「音楽に政治、持ち込むな」???



06/12/2016 震災5年 5つの物語

見る。

坂本龍一が、「自分のやっていることが、『迷惑な大人の善意の押し売り』になっていないか心配していた」みたいなことを言っていて、昔から変わってないなと感じた




05/29/2016 SEALDsの奥田氏

録画しておいたBS朝日のドキュメンタリー「それでも私は、デモにいく」見る。

SEALDsの奥田氏が、自分の言葉で話していることに感銘を受ける。
奥田氏(SEALDs)はネットを使っているが、決してネットの世界の人ではなく、生身の対人関係で相当揉まれていて、その中でいつも注意深く物事を考えてきたのではと感じた。




05/22/2016 revenantサウンドトラック

聴く。
M5 Killing Hawkでは、opera1999の拍子木のような音を発見。
M12 Church Dreamはチャイコフスキーに"勝った"曲。
M19 Cat & Mouseでは、handclapで緊張感がよく表れていて、fever rideという曲("コロンブス"や"Sheltering Sky"にも使われていたような)を思い出す。

サウンドトラックには入っていないが、glacier(坂本龍一のアルバム「out of noise」に収録)は、グラス(ディカプリオ)が無事発見され手当を受け、フィッツジェラルド(トム・ハーディ)への復讐に転じた、ちょうど物語の折り返し地点に流れる大事な曲といえるのではないか。

ライナーノーツには、坂本龍一の療養中に、制作過程を垣間見たエピソードを藤倉大が書いていて興味深い。




05/21/2016 「日本人と経済 労働・生活の視点から

橘木俊詔 東洋経済新聞社」 読んでいる。




05/14/2016 macにメモリ増設

円高で、数年前に比べて9,000~10,000円安く変えた。




05/08/2016 冨田勲

氏がなくなっていた。
1998年の坂本龍一のBTTBコンサートで青山に行ったとき、入場時に僕の前に並んでいたのは、たぶん冨田氏だった。ピアノコンサートだったが、こんな人にも声をかけているのだなと当時思った記憶がある。(それとも冨田氏が自分でチケットを買って行ったのだろうか)



04/29/2016 解散権のありようは問題ないか

「例えばドイツの場合は自由な解散権という考え方が否定されていて、内閣不信任決議が通った時だけ解散できるわけです。そうしないと与党が有利なタイミングを選んで解散するという悪しき慣行ができてしまうからだという考え方があるのです。」

「緊急事態条項」を徹底討論する




04/27/2016 異動してしばらくは

いつも不思議な感じですが、皆、器用に順応してやっているよなあと、いつも感じます。来たばっかりなのに、よく理解できるなみたいな。

理解の前提になる知識が豊富なのかもしれないし、それは知識ではなくて「空気を読みとる力」「人の自尊心や競争心を読み取る力」みたいなものかもしれません。




04/21/2016 「-がんを告知され、ショックでしたか

ショックはなかった。がんについて学習していたから、特殊ながんを除くと、手術がうまくいき、事後の経過が順調で、5年間何事もなく経過すれば、治癒したとみなされるという理解があった。」

(人生の贈りもの)わたしの半生 ジャーナリスト・評論家、立花隆




04/17/2016 音楽に力はあるか

-震災以降、特にそうなんですが、音楽の力という言葉がはびこるようになりましたよね。胡散臭いというか、品があるようには思えない言葉なんですけど。

「本当にね。あんなことをよく言えますね。...自分の意図とは関係なくね、もしかしたら、ぼくの音楽を聴いた人が、気持ちが前向きになったり、逆に後ろ向きになったり、そういう人もいるかもしれない。それを、音楽の力だと言ってしまえなくもない。だからと言って、影響を及ぼしてやろうと思っちゃいけないですよ、作るほうの側が。むしろ、強い影響を与えるようなことは自分で禁じているくらいです。」

坂本龍一インタビュー後篇 「音楽に力はあるか」


04/16/2016 横浜公園

tumblr.



04/03/2016 政治、日本、がん後の音楽の変化

The way to end Japan’s current malaise is through encouraging fresh thinking — though he concedes that this is difficult in “a society where it’s hard to say things that others don’t agree with.”
“You won’t get original thinking in an environment like that. The ideas won’t come, and the talented people will just end up going overseas”

Ryuichi Sakamoto offers his thoughts on politics, Japan and how his music will change ‘post-cancer’



04/03/2016 つくる人が評価されない

「IT産業における主導権がハードからソフトに完全にシフトしている一方で、日本ではプログラムやコーディングを担う人材の社会的・経済的地位が低く、高付加価値を生み出すような人材育成ができていない。一方で、『ハード製造の夢よもう一度』といった懐古的で後ろ向きなセンチメントが根強い。」

[JMM891Sa]「日本経済低迷の主因は外部要因?それとも内部要因?」from911/USAレポート


04/02/2016 最近のキーワード

「忖度」「自主規制」。身の回りでも、ほんとに感じる。



03/12/2016 東京アートミーティングⅥ “TOKYO”-見えない都市を見せる

1/19に行った現代美術館の展示について、BARKSのリポート




03/06/2016 人物本位とペーパーテスト

「人物主義のハーバードは多様性を目指していますが、選抜される学生は圧倒的に富裕層が多い。東大の学生は、ハーバードに比べればずっと多様な所得層から入学しています。

なぜそうなるのか。

『人物を見る入試』とは、実は『本人の努力が届かない、育ってきた環境も含めて人を評価する』という選抜方法だからです。『育ちの良さ』をみることの言い換えでしかありません。

(日本は)ペーパーテストという公平な競争を行うことで、階層がある程度シャッフルされ、欧米に比べ平等な社会が実現した。人物本位の入試になれば、シャッフル機能は失われ、階層の固定化が一層進むでしょう。」

-GLOBE 入試とエリート 人で入るか、点で入るか



02/13/2016 ipod classic

部屋のスピーカのオーディオやカーステレオに接続しようとすると、ipodの最新世代のものは必ずしも接続できないようで、調べれば調べるほど今安定して使えているipod classicが貴重なデバイスということがわかった。
大事に使うことにする。




02/07/2016 「高谷史郎 明るい部屋」展 アーティストトーク

交通整理の天才、浅田彰のエッセイ「高谷史郎の《ST/LL》——言葉と映像の彼方へ」を読んでいたら、その中に貼ってあったリンク「高谷史郎 明るい部屋」展 特別アーティストトーク全記録の方に興味をもって読んでしまった。というのも、以前に現代美術館で「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」という展示の中のcollapsedというインスタレーション(坂本龍一と高谷史郎のコラボレーション)で、プラトンの国家のテキスト(洞窟に映った影の話)が置いてあり、ずっと気になっていたのだ。

2014/1/3のもので、少し古い。浅田彰、坂本龍一、高谷史郎の貴重な対談。
カメラ・オブスクラとカメラ・ルシダの対比

■カメラ・オブスクラ(暗い部屋)
 これや、「プラトンの洞窟」の延長上に、現代の映像文化がある。

■カメラ・ルシダ(明るい部屋)
 高谷史郎が挑戦したもの。アーティストの内面を投射したアート作品ではなく、アーティストの内面というブラックボックスをなくして、(物語なしに)社会の断面を見せるのがメディアアートではないか...という話。






01/23/2016 LED照明

蛍光灯が切れたのを機に、買い替える。6畳用のものがほとんど市販されていないので8畳用を購入。
蛍光灯は水銀を使っているので、いずれ生産しなくなる。今後も切れた部屋から買い替えることにする。




01/22/2016 生産性

「一人当たりGDP」というのは、人口全体の数字であり、高齢化が進めば当然「薄まってくる」わけです。...少数の就労者が、増えていく高齢者を支える」という変化のトレンドがあるということは、何年も前から「日本の宿命」として言われ続けてきたことです。にも関わらず、「就労者の生産性」が悪いというのは、これは「大変なこと」だと言わねばなりません。

[JMM879Sa]「非効率社会ニッポン」from911/USAレポート




01/19/2016 「"TOKYO"-見えない都市を見せる」展

東京都現代美術館にいく。YMO AGEにはたまらない内容。80年代は、音楽・ファッション・出版が一体となっていた、わくわくする時代だった。

現在は、当時よりも情報技術は高度化したが、わくわく感がない。それは経済的な理由かもしれないし、もっと根源的な、肉体の力・生命力とか、そういう理由かもしれない。

展示中の、YMOのwinter live '81の映像はお宝。tumblr.




01/18/2016 早朝に雪

雪かきする。



01/17/2016 「SEALDSは

政治に対するニヒリズムと闘っているのではないか、と海外のメディアから分析されていた。」

奥田愛基 - RADIO SAKAMOTO 2016/01/03






01/11/2016 日本語(によるコミュニケーション)の特殊性

■IMF統計による2014年 各国の1人あたりGDP
11位 米国 54370ドル
15位 カナダ 50304ドル
17位 ドイツ 47773ドル
19位 英国 45729ドル (かつて、「英国病」)
20位 仏 44331ドル (長期バカンス批判の対象)
27位 日本 36221ドル
28位 伊 35334ドル (かつて、幸福度は高いが経済はダメな印象)

■日本の生産性が低い理由の一つとして、コミュニケーション文化の特殊性...すなわち、対面で会って、言語化しない「あ・うん」のコミュニケーションをやっているので、様子をうかがうために、空気を知るためにわざわざ会いに「行かないといけない」行動様式になっている。これがメールによるコミュニケーションの対極にあり、非効率。

■さらに日本語には敬語というものがあるので、管理監督者が人格的に優位に立っていると錯覚して横柄なコミュニケーションが許されているために起きる非効率...

[JMM877Sa]「日本病への診断書」from911/USAレポート





01/10/2016 株式会社化する日本の民主主義

AERA 12/28-1/4合併号。
内田樹氏が、「国民が国家の運営を株式会社のようにしか考えられないのは仕方がなくて、なぜなら生まれてこの方、組織といえば会社組織しか知らないからだ」というようなことを言っていたのを思い出した。





01/08/2016 不惑を前に僕たちは

『...この巨大な流れの中で、僕達は個々として本来の自分を保つことができるだろうか。大きな出来事が起きた時、その表面だけを見て感情的になるのではなく、あらゆる方向からその事柄を見つめ、裏には何があり、誰が得をするかまで見極める必要がある...』

(選べない国で)不惑を前に僕たちは 寄稿、作家・中村文則






01/07/2016 ピエール・ブーレーズ氏

亡くなる。






01/05/2016 年末年始

98年4月に買ったミニコンポを廃棄。CDチューナー買う。MDプレーヤがなくなり、iPodをUSB接続できるようになった。
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01/04/2016 ドレッシングビーム

ドレッシングビーム







01/01/2016 おせち

フォトセット