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Diary 2017

2017/12/08 どこでやめるか、ということ。

それを決めないと、いつまでもやり続けてしまうから。...たとえば絵を描く人もそうでしょうけど、どこかで筆をおかないといけない。...文章だってそうじゃないですか。直しすぎちゃってダメになることもある。

...どうやったって翌日になれば直したくなるんですよ。でもこれ以上はだめだ、というところでやめました。

東洋経済online 坂本龍一は、「仕事」をどう考えているのか



2017/11/26 舞岡公園へ

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2017/11/11 60代の自分、65歳の年齢について、どのように考えていますか

「考えることがあるのは(夏目)漱石のことです。漱石が49歳で亡くなっているというのは本当に驚くべきことで、...その人生の長さで、歴史に残る作品をあれだけたくさん残してきた。...

総じて、人間の平均年齢というのは上がってきているわけですけど、それが中身の成熟や人間の幸福度につながっているかというと、必ずしもそうではないということはよく考えます」

坂本龍一ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』オフィシャルインタビュー到着




2017/11/03 龍一語彙

届く。




2017/10/07 fullmoon

ほぼ満月みる。正確には、昨日が満月。3日前が中秋の名月。
"How many more times will you watch the full moon rise?"



2017/10/06 Lost in Translation

みる。先日NHK-BSで録画しておいた。
ソフィア・コッポラ監督。park hyatt、南禅寺、平安神宮など。




2017/08/07 映画「star sand 星砂物語」

みる。監督は、戦場のメリークリスマスで助監督だったアメリカ人作家ロジャー・パルバース。言語学者らしく、野田秀樹のような英語と日本語の言葉遊びのような場面もあったような。

坂本龍一の音楽が印象的。少ない音の中にある多様性、単位時間当たりの調性の変化が多く、でも耳に残るメロディ。音色は「星砂」のようなキラキラした感じ。(映画のストーリー的にも、坂本龍一が9.11の時に新聞に寄稿した文章のタイトル「報復しないのが真の勇気」を想起させる。)

主義主張が違う登場人物が共存するストーリーなら教授の最新アルバム”async”に通じるものがあるが、最後は悲劇的。しかし本当のラストで、次世代に残ったすごいものがあった。これはサプライズ。


今公開されるのは、色々な意味で時期的にぴったりだと感じた。




2017/06/29 "教育による社会移動は昔日の幻想であり

教育による階層再生産は事実であるにしても、そうしたことへ風穴をあける存在でありたい"

朝日新聞6/29【探る 翠嵐改革】





2017/06/04 生物と音楽

昨日録画したEテレ"SWITCHインタビュー"坂本龍一と福岡伸一の対談みる。

第一次、第二次大戦時、アメリカの科学を支えたのはドイツ・ユダヤ系移民だった。現在は、インド・中国からの移民が担っている。移民を排斥したら、アメリカの国力は落ちるだろう、という話。

また、音楽における譜面は、生物におけるDNAに似ている。つまり、同じ譜面でも演奏によって出来上がってくる音楽が異なるように、同じDNAでも異なる人格ができあがる、というような話が興味深かった。




2017/05/26 坂本龍一 設置音楽展

watariumへ。






2017/05/01 カールステン・ニコライ:パララックス展

行く。市原湖畔美術館。
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2017/04/30 美術手帖5月号

坂本龍一インタビュー今月2度読んだ。
李禹煥から影響をうけていたとは意外だった。

もうひとつは、次の部分。「詩的(ポエティック)であることは、どんな種類の芸術においても、一番大事な要素だと思います。言葉を扱う時ですら、言葉で言い表せない部分が大事ですね。...突き刺さるようなものが僕にとっての詩性です。理解を超えた『痛み』とかに近いですね。」




2017/04/29 鎌倉中央公園

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2017/04/04 パワーサポート アンチグレアフィルム for MacBook

届く。フイルムではなく、薄いプラ板という感じで、思ったよりかなり貼りやすかった。グレア低減し、快適。




2017/04/01 async

聴く。1曲目のandataを聴き、今年1/1のNHK-FMニューイヤースペシャルの1曲目はこれだったのか、と気づく。




2017/03/26 自然の力に逆らわない

「津波が起きたあとの宮城県で弾いたピアノは、海水に浸かってボロボロなんです。出ない音もあるし、調子はずれだし、でも僕は自然が調律したんだと思った。人間が無理やり調律した音階を自然が壊して自然の調律に戻したと。いい音だ、とても貴重だと思ったんです」

坂本龍一が語る、自身が今作りたい音楽について


「石が思うような割れ方をしなかったりしたとき、それがけっして悲観すべきことではないと受け取るようになってきた。思うとおりにいかないときは、自然の力にさからったときだからだ。石に耳を傾けるのではなく、ぼくが我を通そうとしたからだ。」

「イサム・ノグチ 宿命の越境者」




2017/03/20 奨学金が日本を滅ぼす

朝日新書読む。
現在、約半数の学生が、何らかの奨学金を受給しているそうだ。それらはほとんど給付型ではなく、貸与型。通学に片道3時間かかるなど、学生生活が垣間見られる。学費の値上がり、親の所得の低下、高卒の求人の減少など、すべて本人の努力以外の外的要因。

貸与金の回収は、本体よりも延滞金優先。これでは滞納額が増え延滞金が膨らむ一方だが、延滞金は金融機関の収入となる。奨学金制度は教育事業ではなく、金融事業になっている、との指摘。

久しぶりに、読みやすい文章の本に巡り合った。





2017/03/15 映画「メトロポリス」

見る。1926年に制作された映画。約90分のバージョン。古典も見ておくべきと感じた。



2017/03/10 post truthの時代

「人々は自ら進んで自分らの耳に心地よい嘘を受け入れる」

-坂本龍一 週刊金曜日2/3 特集 ネット依存社会


2017/02/23 売野雅勇「砂の果実」

買う。カバーのSuzuki Eijinの絵は、かつての雑誌FM STATIONを連想させ、「80年代~」というリード文にぴったり。
しかし自分がいちばん読みたかった部分は、もちろん、90年代の教授のアルバムsmoochyの名曲「美貌の青空」の歌詞のエピソード。

曲を聴いたときは、冒頭のガムランの変形のようなパーカッションの音圧に圧倒され、聞き取りにくい歌詞を歌詞カードで読んでふたたび圧倒された。後にリリースされたD&L(smoochyのツアー)ビデオで、原田大三郎とのメールのやり取り「ガツンという曲がまだです...」というテキストが流れるが、ガツンと言う曲はこれに違いないと思った。
「真夏の楽園」の部分は、オリジナルが「真夏の流刑」だったことは発見。
曲名の由来は、金子國義(の絵) → 土方巽(の文集)と遡る。


他にも、中谷美紀「mind circus」など、当時聞き込んだ詩のエピソードが満載。
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2017/01/20 池澤夏樹「知の仕事術」

買う。タイトルは立花隆っぽい。現代のネット社会でありがちな、反射的な賛成・反対の応酬に陥らないような深い洞察力を身に着けるには、という本。

池澤夏樹が書いた文章を3.11の関連本で読んだとき、「ジャンボ機の燃料160tが必要なところ核燃料なら10gですむ、それが核エネルギー」のような比喩がわかり易く、それ以降チェックするようになった。文学やヨーロッパ史に精通している印象があるが、物理学部出身だそうだ。朝日新聞の連載「終わりと始まり」も、興味深く読んでいる。

そういえば坂本龍一のスコラ全集は、池澤夏樹の「日本文学全集」を参考にしているとどこかで読んだ。ちなみに、その文学全集は坂本龍一の父上が編集者として勤めていた河出書房からでている。



2017/01/18 特定できない、アジアのどこか - 坂本龍一の夢



J-WAVE fm kameda。教授の誕生日にふさわしい、クロニクルのような文章。

のサイトを読み、Beauty tourのヴィデオのインタビューを思い出した。その中で"僕の頭の中にある地図NEO GEOでは、NYの隣に沖縄があり、バリがある。それは現実の地理では無理だが、音楽ならできる" と言っていた。

インタビューの最後に教授は、こう言っていた。”It’s democracy. That’s my dream.”



2017/01/09 おまえたちは何も知らない。俺の言うことをきけ

「若者を戸惑わせたのは、一見、悪意がなさそうな「おとな」たちからの批判だった。彼らは、一見、理解があるように振舞ったけれども、その目は笑っていなかった。『お前たちは何も知らない。教えてやるから、俺の言うことをよく聞け』という調子で語りかけるのだった。
若者に知識はなかったが、おとながどんな感情を抱いて話しかけてくるのかを見抜く本能はあった。

・・・・・・

誰かの思想を読み、判断するとき、わたしはその中身よりも、それがどんな言葉遣いで、どんな姿勢で送り出されるのか、それがいちばん大切なものであるように、わたしには思えた。

たとえば、わたしがスーザン・ソンタグの書くものを好むのは、彼女の思想を好んでいるからではなく、彼女が何かを書くときの、愛に溢れたやり方、それが批判する対象であったとしても、振り向ける敬意、その姿勢が好きなだけだ。」

---高橋源一郎「丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ2」