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Diary 2020

2020/12/12 テクノロジーも大衆のアヘン

「チンパンジーにもコウモリにも、気候変動は止められない。だけど、人間は止められるわけです。...人間の行為主体性がまったく違う次元にあるのは明らかです。それを認めない、あるいはそれを相対化する思想は、究極的には責任逃れになる...

僕は人新世の問題に対して、人間の特殊性が引き起こす問題に応答していく責任があるというふうに考えています。ただ、...人間全員が同じ影響力を持っているわけじゃなくて、先進国の1%、あるいは0.1%の人たちがまず責任を取っていく必要がある。


テクノロジーもある種のアヘンになっていて、技術発展がこれからどんどん起これば、気候変動も解決できると人は考えたくなるわけです。...でも、電気自動車にしたって、莫大な電力が必要です。それを再生可能エネルギーで賄おうとしたって、太陽光パネルの材料はアフリカや南米から持ってくる...今まで以上に植民地的な支配や格差が広がってしまいます。

勘違いしないでほしいんですが、技術は要らないと言っているわけではありません。技術は必要ですが、未来の技術に過度に希望を託すと、今すぐできることから目を逸らすことになってしまうのではないか、ということなんです。
 究極的には、私は資本主義システムを変えないといけないと思っています。自転車に乗る、木を植える、食べる肉の量を減らす、休日を増やす。どれもすぐにできることです。けれども、それがなぜ難しいかといえば、この社会が絶えざる労働や消費に駆り立てるからです。」

「NHK出版新書を探せ!」第11回 テクノロジーもまた「大衆のアヘン」である――斎藤幸平さん(経済思想学者)の場合〔後編〕





2020/12/11 自由度

「日本の場合、『資本論』の理解は深いが、宇野派の影響が非常に強かった。私が自由な読み方ができたのは、宇野派からまったく影響を受けない環境でマルクスを自由に研究できたことが大きかったと思います。だから博士論文でも、アメリカ、ドイツ、日本の間のどこかに完全に属するわけではなく、それぞれのいいところをうまく融合できたのかなという気はしますね。」

「NHK出版新書を探せ!」第10回 日本人はなぜ気候変動問題に関心を持てないのか?――斎藤幸平さん(経済思想学者)の場合〔前編〕





2020/11/21 大さん橋~山下公園

コロナ第三波で我慢の3連休だが、散歩。天気よい。風強い。
tumblr






2020/11/02 『人新世の「資本論」』(集英社新書)刊行記念イベント
斎籐幸平×ゲスト:中沢新一

ウェビナー見る。キーワードはpassion、増殖脳。






2020/11/01 #D2021 企画 Vol.4 Dialogue たかが電気

昨日のアーカイブ見る。
たかが電気





2020/10/05 2021年の手帳

買う。






2020/09/26 #D2021 企画 Vol.1 Dialogue OPEN『D』/ ごみと資本主義を考える

アーカイブみる。
ごみと資本主義を考える






2020/09/20 #D2021 企画 Vol.3 Dialogue 水は誰のものか?

みる。
堤未果氏の「日本が売られる」を思い出すが、斎藤幸平氏によると、それでは単に日本だけの問題としてしかとられられないし、ナショナリズムに収束してしまうため不満があるとのこと。
「水」=<コモン>の管理から考える持続可能な社会をつくる方法とは? 斎藤幸平×岸本聡子<対談>【前編】
水は誰のものか?




2020/09/17 人新世の資本論

買う。




2020/09/05 タンク式インクジェットプリンタ

買う。

10年目に入ったインクジェットプリンタが壊れたため。カートリッジ式インクジェットプリンタは、本体は安いが、インクカートリッジが高く、そこで稼ぐビジネスモデルだった。あのカートリッジはペットボトルのキャップ1杯分程度のインクしか入っていないが、特許料もあって高価になっているらしい。

新方式であるタンク方式は3年前に出始めたそうだが、印刷コストはカートリッジ式の約1/10。本体価格は多少高いが、1~2年使えばインク代差額で元が取れそう。長く使いたい。






2020/08/30 #D2021 企画 Dialogue vol.2 食と民主主義を考える

食と民主主義を考える
興味深く見る。
エシカルおじさん...






2020/07/12 巧妙な罠?

4年位前に、大学の自治はなくなったらしい。「大学の自治」とは、教員の人事権が教授会にあることだそうで、それが今は学長にあり、文科省は将来的には学長の任命制を進めているようだ(外堀が埋められた?)

それが問題だと感じていない教員も多く、なぜなら目先の事務的仕事が忙しすぎるから。そういえば内田樹氏は、「大学人が無駄な事務仕事に慣れきってしまっていることが問題」だと言っていた。

社会全体が物事を考えさせない方向に行っている。大学人も、「困った」という人と、「そうなの?」という人がいる。自分の足元が崩れつつあるのを知る必要がある、という話。

「ベルリンの壁崩壊がもたらしたもの」(1) 作家・高橋源一郎氏(1:27:00あたり)






2020/06/26 intel Mac継続希望

WWDC2020。アップルは、MacのチップをIntelから独自のものに移行するらしい。bootcampができなくなるとしたら、intel macは残してほしい。ビジネス系アプリはシェアウェアも含め、どうしてもwindows版の方が、数が多く良い物がある。





2020/06/22 ダムタイプ展 スペシャルトーク記録

読む。記録がでてよかった。以前MOTに問い合わせたときは、「記録を出す予定はありません」といわれ、落胆していた。(よく考えれば、予定が不明な時は一般的にそのように答えるものだ...)

このトークから半年の間に、社会は大きく変わったが、今読んでも十分耐える内容と感じる。
特に、芸術と公的な援助(この時はあいちトリエンナーレ、今はコロナ不況による文化芸術従事者への助成)、アートをやる動機など。

「ダムタイプ|アクション+リフレクション」関連プログラム
浅田彰×坂本龍一×高谷史郎 スペシャルトーク(記録)





2020/05/24 「文化芸術なんてものは、

必要があって存在するわけではないと思った方がいい。...芸術なんていうものは、何の目的もないんですよ。ただ好きだから、やりたいからやってるんです。ホモサピエンスは、そうやって何万年も芸術を愛(め)でてきたんです。それでいいじゃないですか」


坂本龍一「“無駄”を愛でよ、そして災禍を変革の好機に」





2020/05/15 自分は「お客様」のように生きている

「『(日本社会は)自分ではない誰かがしてくれる』気持ちが強い。サービスが整いすぎているのが日本の弱さで、知恵や能力を使う機会がなく、自ら考えて動くのが苦手で他責傾向がある。
...この機会に、他人がやってくれないことを前提に個人の能力を上げ、自分自身や地域でやる覚悟を決めて、人と連帯感を持つしかないと気づけば変わっていくでしょう。」

コロナ問題でわかった「日本人のホンネ」







2020/05/01 リベラル

3月にNHKスぺシャル「欲望の時代の哲学2020 マルクス・ガブリエル NY思索ドキュメント」をみて、気になって先日買った集英社新書「未来への大分岐」読んでいる(2回目)。様々な点で示唆に富むが、例えば以下の指摘。


・日本では、民主主義の理解が選挙政治に限定される

・会社は労働者に自立性を求めるように装いながらマニュアルを押し付けている

・今日、趣味とみなされている社会的協働がすでに存在している。その可能性について


元日のNHK-FM「坂本龍一ニューイヤー・スペシャル」で、編者の斎藤幸平氏がゲストに呼ばれていたのを聴き直してみる。新しい運動に、上の年代の「教条的な左翼」ではなく、若者がどのように食いついてくるか、という部分が印象に残った。






2020/04/05 外出自粛

ホームセンターのガーデニングコーナーは客多し。皆庭いじりをするのだろうか。





2020/03/29 雪

昼頃、うっすらと積もる。






2020/03/08 坂本龍一 被災地をつなぐオーケストラ

昨日の録画をみる。
坂本龍一が支援コンサートをやるときの注意深さ、思慮深さをいつも感じる。
このインタビュー記事も必読
東北と熊本「被災の体験共有し、心結びたい」 坂本龍一さん、音楽通した支援への強い思い











2020/03/05 未来への大分岐(集英社新書)

買う。





2020/02/23 いだてん〜東京オリムピック噺〜

総集編見終える。






2020/02/16 Mac OS Catalina

インストール。32ビットアプリは動作しなくなる。やむなし...







2020/01/19 ダムタイプ アクション+リフレクション展

早起きし、東京都現代美術館に行く。

予習で見たウェブサイトから。(10年前のページもあり)
「アメリカは結構、日本のことを知っているんです。「間」とか、日本の抽象的な昔のそういうコンセプトがあると知っていて、一方で、もう若い人たちは違うということがわかっているっていうか。でも、ヨーロッパの人は、まだ日本を『間』とかいうふうに見る人もいます。だから遠いんですよ、ヨーロッパから日本は。」
「最も印象的だった作品は、『Pleasure Life』。この島国から世界へ発信しようとする知的な戦略と批評性が明確」
「支配、被支配関係のないコラボレーションをめざすグループであったことの先駆性。」

dumb type 25+
結成25年目のダムタイプ、その軌跡と現在。

ダムタイプ「アクション+リフレクション」 35年の活動を詳らかにし、次代を照らす展覧会を創設メンバーが語る
長谷川祐子と高谷史郎が語る「ダムタイプ」のこれまでとこれから

河出書房新社の図録を買おうと思ったが、横にあった古橋悌二「メモランダム」を買う。
読みながら、坂本龍一の1995年のツアーの"bring them home"がずっと頭で鳴っている。

12/21のスペシャルトークは行きたかった...どこかに記録が出て欲しい。