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Diary 2022

2022/12/11 Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2022

配信。12:00からの回は、細い手で入魂の演奏をする姿に涙が止まらず途中で見ることが出来なくなってしまった。しかし、ペダルの「こくん」という音や、演奏者のブレスまで良く聴こえ、音が非常に良いことは分かった。

気を確かに持って18:00からの回をみた。
語りつくせない…

同時代に生きている偶然の奇跡に感謝するしかない。
年明けのアルバム「12」も楽しみ。
Twitterで、今回の配信を見た多くの人が泣いていたことを知り納得。


2022/11/08 皆既月食

終了する頃見えた。撮ってみる。
Lunar eclipse in yokohama



2022/10/09 文化と文明

「今年は1984年で、僕は今、東京にいる。日本は今、世界一高度な資本主義の国になってしまい、良いか悪いか分からないが、政治の季節はとっくに過ぎ去り、人々は反抗を考えない。
文化に対する飢餓感はあるが、メインストリームの文化は権威を失っていて、価値観が浮遊している状態。テクノロジーはどんどん独り歩きして、歯車が回り続けて高度になっていて、人間が想像できる地平線の向こうまで可能性を示し始めている(バイオテクノロジー、第5世代コンピュータ)。

僕はそれを肯定も否定もしないが、そのほころび、エラーやノイズから新たな文化や知性が発展していく可能性があるんじゃないかと思っている。」

-坂本龍一 "tokyo melody"


「日本では文明と文化は明らかに違うものと捉えられます。文化は発酵や成熟といった長い時間を必要とする。一方、文明は、文化を置き去りにしてひたすら前へと進むことです。今日では文化が嫌われ、文明の概念ばかりが拡散されています。しかし僕は文明という観点をあまり信頼できません」

-李禹煥 Lee Ufan "高校生と考える希望のための教科書"



2022/09/22 李禹煥Lee Ufan展

国立新美術館に行く。手書きの鑑賞ガイド漫画が秀逸。

石(自然)-鉄(人工物)の拮抗。
しかし、鉄は鉄鉱石という石からできるので、親子関係でもある。
近年の「関係項」作品は、鉄の方がくいっと曲がっており、緊張関係が和らいでいる、とも読み取れる。

音声ガイドは中谷美紀がやっていた。
書籍「高校生と考える希望のための教科書」李禹煥の部分を読み直す。
11月7日まで。12月13日からは兵庫県立美術館で。
tumblr


2022/08/21 日本企業は「売り上げはほとんど伸びていないのに、利益は5倍に増大」

2009年~2019年に。
この10年間、「コスト削減」しかやってこなかったため、あちこちにストレスが生じている。

コストカット経済には問題があって、一つはイノベーションが起きにくくなる(コストカットで儲かるから新しいものに投資しなくなる)。もう一つは、強制的に働かされている外国人たちを見捨てていると、最終的には日本人の多くも低賃金労働、奴隷労働の餌食になる

斎藤幸平氏「人権軽視の日本人は、そのツケを払うことになる」



2022/08/13 PLAN75

「みずから選んだつもりで、実は社会に選ばされているかもしれない怖さを感じました。そういった“やさしい罠”みたいなものが、私たちの身の回りにもたくさん潜んでいるなと思います。」

「人に迷惑かけたくない」って言うけど本当?『PLAN 75』早川監督に聞く



2022/08/11 コロナ禍で

ロックダウン的なことができた。その時、資本主義は一時的に『死んだ』。本気を出せば変えられる。気候変動はコロナ禍以上の危機、という話。

「SDGsをブームではなく、豊かな社会へと移行するチャンスにする」



2022/07/10 参院選

ここ数年読んだ本などで記憶にあること...
・民主主義的な意思決定プロセスは時間がかかる。企業の意思決定と違う。
企業の意思決定は、素早い判断、強力なトップダウン、半期・四半期ごとの目標設定・達成確認。人生で、組織といえばそんな会社組織しか経験したことがなければ、時間がかかる民主主義的な合意形成はどうやったらいいか分からない。
・暇が大事
・個人-政党間の中間団体(労働組合や町内会)が弱体化
・衆参ねじれは必ずしも悪いことではない(二院制のストッパーが正しく機能しているともいえる)
・成長を前提とした政策は若者を追い詰める


2022/07/09 政党の力

20世紀後半から政党の力が落ちてきているのは、労働組合や自治会のような、段階的に声を吸い上げるシステム、いわゆる中間団体がどんどん弱くなっているから。社会が多様化、個人化している、という話。

radio sakamoto 7/3




2022/05/20 映画「Arrival」

みる。邦題「メッセージ」。arrivalの意味が「来訪者」と「赤ん坊」であることから、原題の方がストーリーに合っていると思う。
これは面白かった。

ヨハン・ヨハンソンのサウンドトラックを注文する。マックス・リヒターの音楽も聴いてみる。



2022/04/04 現代思想入門(千葉雅也 講談社現代新書)

買う。
今になって構造主義・ポスト構造主義を振り返ってみたくなった。はじめに、を読んで、全部読んだ気分になる。グローバル化・標準化・コンプライアンス時代に読む必然性。過度な標準化、コンプライアンス遵守が、ものを細かく考えない方向に皆を行かせているのではと近年感じていたことも買った理由の一つ。

「すべての決断は未練を伴っている」
「プロセスは常に途中である」
ことの重要性。

構造主義的な考え方について、「『偉大な文学作品とマンガが同じ構造をしている』といってのけることが、権威主義に対する大胆な挑戦であり現代的でドライで新鮮だった」とのこと。
当時、自分より少し上の世代のニューアカデミズムの旗手は自分にとってアイドル、ヒーローであったが、当事者である旗手たちは、さらに上の世代(と括ってしまうが)からはそのような批判にさらされていたことは発見。

最後に著者は、現代思想を通して格闘してきたのは「秩序と逸脱」というテーマであり、「芸術的に生きるのはどういうことか」ということだと記している。



2022/03/07 電気代が上がった

同程度の使用量だった昨年より上がっている。内訳をみると燃料調整費が上昇している。
昨年からの石炭・LNG価格上昇に加え、現在のウクライナ情勢を反映してか。



2022/03/07 「Z世代の登場で

新しい日本が始まったといいますが、『昭和が壊れてくれた』と考えています。この世代はいろいろなことをゼロベースで考えます。」...

(3/6朝日新聞GLOBE)



2022/02/09 逃走で固執を解毒しよう

「連合赤軍の関係者は...自らの逃げ道をあえて絶つことで、自分のアイデンティティーを確固たるものにしようとしていたのです...僕には、それは戦略的に間違っていると思えました。陣地を捨てて逃げた方がいいのに、と。」
「逃走論」、ネット社会でも有効か 浅田彰さんに聞く



2022/01/06 雪

少し積もる。
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